EJU（日本留学試験）の概要と準備方法

EJU（日本留学試験、Examination for Japanese University Admission for International Students）は、日本の大学や専門学校への進学を希望する留学生向けの試験です。学力や日本語能力を評価し、多くの大学が入学選考の基準として利用します。以下に、EJUの概要と準備のポイントを説明します。

1. EJUの概要

• 主催: 独立行政法人日本学生支援機構。

• 実施時期: 年2回（6月および11月）。

• 試験会場: 日本国内および海外（アジアを中心に複数の国・地域）。

• 試験科目:

• 試験言語: 日本語科目を除き、日本語または英語で受験可能。

• 用途: 大学入学選考や奨学金の申請資料として利用される場合があります。

2. EJUの準備ポイント

(1) 目標と科目選択

志望大学の入試要項を確認し、必要な科目を把握します。文系は「日本語＋日本と世界＋数学コース1」、理系は「日本語＋理科＋数学コース2」を選ぶことが一般的です。日本語科目は学術的な読解や記述が含まれるため、専門的な準備が必要です。

(2) 学習計画

• 日本語
過去問を活用し、学術的な長文読解や聴解の練習を行います。記述問題（150～200字）は、論理的な文章構成を意識して準備します。  

• 理科・数学
日本の高校レベルの教科書（例：数学I・II・III、物理、化学）を参考に学習します。英語で受験する場合、専門用語を確認します。  

• 日本と世界
日本史、世界史、地理、公民の知識が必要です。教科書やEJU対策問題集を活用します。
試験時間は限られているため、模擬試験で時間配分の練習が役立ちます。

(3) 学習リソース

• 公式問題集: 過去問（公式サイトまたは書店で入手可能）。  

• 参考書: EJU対策問題集や日本語記述対策の書籍。  

• オンラインリソース: 動画やアプリで聴解や読解を練習。
自分に合った教材を選び、計画的に学習を進めます。

(4) 試験当日の注意

• 試験会場を事前に確認します（海外受験者は交通手段を確保）。  

• 持ち物：受験票、パスポート、筆記用具（HB鉛筆、消しゴム）。  

• 日本語の記述問題では、字数制限を守り、誤字に注意します。

(5) その他のポイント

• EJUは、大学の二次試験（面接、小論文、学科試験）と合わせて評価される場合があります。志望校の入試情報を確認します。  

• 奨学金や留学計画にEJUの成績が影響する場合があるため、早めの準備が推奨されます。  

• 海外受験の場合、成績送付に時間がかかるため、スケジュール管理を徹底します。

3. 注意事項

• EJUは日本語能力だけでなく、学術的知識も評価する試験です。  

• 大学によってはEJUの免除や特定科目の不要な場合があります（例：英語プログラム）。志望校のウェブサイトで確認してください。